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国民視点の医療改革
-超高齢社会に向けた技術革新と制度

国民視点の医療改革-超高齢社会に向けた技術革新と制度
著者
翁百合(調査部)
出版社名
慶應義塾大学出版会株式会社
出版日
2017年9月25日
価格
¥2,500+税

超高齢社会に向けて医療制度を持続可能にするため、制度改革や技術革新の実装が急がれています。
本書では、健康寿命を延伸していくことが必要であり、医療サービスを利用する立場の視点に配慮すると同時に、医療関連産業を発展させ、医療保険財政を持続可能にするためには、何をすべきか、について検討しています。
医療提供体制、保険外併用療養費制度、遠隔診療、医療データの活用、今後の薬局のあり方、医療機器や再生医療の発展、健康保険組合などの保険者の機能発揮など、様々なテーマについて、近年実施された制度改革を紹介しつつ、今後の課題を提言しています。

目次


  1. 第1章 本書の検討の視点
    1. 1 急速な環境変化と医療制度への示唆
    2. 2 本書の検討の視点:三つのポイント
    3. 3 医療制度改革の日本経済における意義
  2. 第2章 医療の利用者である国民の視点に立った健康増進、医療機会の提供
    1. 1 国民視点からみた保険外併用療養制度の改革
    2. 2 安心できる地域医療提供体制の整備
    3. 3 患者がメリットを実感できる医薬分業とは-院内処方よりも院外処方のほうが患者のコスト負担が大きくなっているのはなぜか
    4. 4 セルフメディケーションをサポートする薬局への転換
    5. 5 機能性表示食品制度-トクホなどを除いて食品の健康増進効果を表示してはならなかったのはなぜか
      【コラム①】包括払い方式と出来高払い方式
      【コラム②】PHMに基づく地域包括ケアに取り組む広島県大崎上島町
      【コラム③】患者のための薬局を地道に築き上げている上田薬剤師会
      【コラム④】患者の視点からみた薬局の構造規定-薬局に行くために、患者が医療機関との間の公道を必ず通らなくてはならなかったのはなぜか
  3. 第3章 医療の発展、医療関連産業の発展に向けて
    1. 1 再生医療における早期条件付き承認制度の導入
    2. 2 医療機器のデバイスラグ縮小への取り組み
    3. 3 イノベーション評価と医療財政を両立する薬価制度へ
  4. 第4章 医療の持続可能性確保への配慮
    1. 1 薬剤費の増加抑制に向けた課題-薬局でも買える湿布薬を、医療機関で安く処方してもらえるのは公平性に欠けないか
    2. 2 レセプトの審査支払体制の改革-レセプト審査に年間800億円もの事務費がかかるのはなぜか
  5. 第5章 技術革新を活用した課題解決に向けて
    1. 1 利用者がメリットを感じられる医療IT化とは
    2. 2 医療IT化を本格化するための課題-標準化とネットワーク化
    3. 3 データ分析に基づく医療政策へ
      【コラム⑤】エストニアの電子政府成功のカギ
      【コラム⑥】Society 5.0と医療・介護のパラダイムシフト
  6. 第6章 残されたその他の課題
    1. 1 終末期医療
    2. 2 医療保険の設計
    3. 3 医療行政の課題-未来志向の政策遂行とエンフォースメント
  7. 補 章 医療改革はどのように進められてきたか
    1. 1 社会保障国民会議最終報告-病院を中心にサービス提供体制改革を提言
    2. 2 社会保障制度改革国民会議-地域医療ビジョン、かかりつけ医などを提言
    3. 3 規制改革会議が重視した視点-健康長寿社会に向けた医療ユーザーの視点を重視
    4. 4 未来投資会議が重視した視点-「技術革新」の実装による健康長寿社会に向けた医療・介護のパラダイムシフト
      【コラム⑦】規制改革の進め方-国民の要望を受けるホットライン
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