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同一賃金同一労働の衝撃
「働き方改革」のカギを握る新ルール

同一賃金同一労働の衝撃「働き方改革」のカギを握る新ルール
著者
山田久(調査部)
出版社名
日本経済新聞出版社
出版日
2017年2月22日
価格
¥1,800+税

安倍政権は「一億総活躍社会」をスローガンに掲げ、その実現のカギとなる働き方改革の主柱に「同一労働・同一賃金」を位置づけています。「同じような仕事をしていれば同等の賃金を支払う」という、一見当たり前に思えるその考え方が、わが国ではなぜ成立してこなかったのか。そもそもそれはなぜ必要なのか。わが国でそれを導入するにはどのようなプロセスが求められるのか―そうした論点について、国際比較や歴史的経緯を踏まえながら、同一労働同一賃金の意義と限界を明らかにしようというのが本書のねらいです。筆者として最も伝えたいメッセージは、同一労働同一賃金とは、単に処遇制度の見直しとどまらない、社会変革にもつながるインパクトがあるものであり、その導入を契機に雇用システム全般の改革につなげていくことが重要、というものです。

目次

  1. まえがき
  • プロローグ なぜいま、同一労働同一賃金か
    1. 1 アベノミクスにおける位置づけ
    2. 2 なぜいま、注目されるのか
  • 第1章 ハードルは何か——日本的公平との確執
    1. 1 わが国で同一労働同一賃金が成立しなかった理由
    2. 2 わが国における同一労働同一賃金導入の取り組み
    3. 3 均衝待遇と均等待遇
  • 第2章 欧州の実態——同一労働同一賃金の「虚・実」
    1. 1 同一価値労働同一賃金
    2. 2 EU諸国における実情
    3. 3 ドイツにみる実態
    4. 4 「同一労働同一賃金・先進国」スウェーデンの状況
    5. 5 EU状況が示唆するもの
  • 第3章 公平さを実現するには——短期の視点と長期の視点
    1. 1 賃金格差の実態
    2. 2 所得格差と不公平感
    3. 3 改めて処遇における公平さとは何か
    4. 4 「ギグ・エコノミー」が投げかける新たな問題
  • 第4章 企業は活性化するか——公平と活力、両立への道
    1. 1 非正規処遇の改善は企業収益を圧迫するか
    2. 2 最低賃金引き上げの影響
    3. 3 正規・非正規格差の是正は経済活性化につながるか
    4. 4 成果主義が物語るもの
    5. 5 賃金カーブのフラット化が投げかける問題
  • 第5章 「日本型」実現の可能性——働き方・暮らし方の改革へ
    1. 1 働き方改革の必要性
    2. 2 人材ポートフォリオと働き方ポートフォリオ
    3. 3 日本型・同一労働同一賃金の在り方
    4. 4 先進企業は制度をこう変えた
  • エピローグ 社会改革の方向性
    1. 1 「働き方改革」の方向性
    2. 2 期待される政府・業界団体のリード
    3. 3 実践的な職業教育の拡充
    4. 4 ダイバーシティを支える社会の仕組み
  • 補論 「同一労働同一賃金ガイドライン案」の読み方
      1. メディア掲載・書籍
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