中央銀行は持ちこたえられるか-忍び寄る「経済敗戦」の足音
- 著者
- 河村小百合(調査部)
- 出版社名
- 株式会社集英社
- 出版日
- 2016年11月17日
- 価格
- ¥760+税
安倍政権とともに、「デフレ脱却」の錦の御旗を掲げた日銀は、黒田総裁の下、すでに3年半余りにわたり、破格の規模の「異次元緩和」に邁進してきました。しかし、当初の熱狂をよそに、最近では物価はジリジリと下落し、財政健全化のめどは全く立っていません。表面上の「平穏」の裏で、この国の先行きを大きく揺るがすリスクは、今、どこに蓄積されているのか、このままでは、私たちを待ち受ける事態はどのようなものになるのかを考えました。
目次
- 第一章 わが国の政策運営の油断と慢心
- 第二章 「財政危機」のあり得るシナリオ
- 第三章 欧米諸国と日本「財政・金融政策」比較
- 第四章 金融危機後の「金利ゼロ」の世界と「量的緩和」
- 第五章 中央銀行は持ちこたえられるか
- 第六章 財政破綻のリアルⅠ-欧州債務危機の経験から
- 第七章 財政破綻のリアルⅡ-戦後日本の経験から
- 第八章 蓄積され続けるリスクと遠のく正常化
- 第九章 なぜ掟破りの政策運営は“放置”されてきたか
- 第一0章 子どもたちの将来への責任