市場主義3.0「市場VS国家」を超えれば日本は再生する
- 著者
- 山田久(調査部)
- 出版社名
- 東洋経済新報社
- 出版日
- 2012年5月24日
- 価格
- ¥2,310(税込)
わが国の閉塞感が高まっている背景には経済社会モデルの混乱があり、市場vs国家の対立の図式を超える新たなビジョンが求められている。衰退トレンドの反転に向けて、米英型と北米型のハイブリッドモデルを構想し、エネルギー、産業構造、地域再生、社会保障の各分野での改革の方向性を示す。
目次
- まえがき
- 序 章 閉塞感の背景にあるもの
-
第1章 わが国の直面する構造問題とブレークスルーのビジョン
- 1.日本が直面するジレンマ
- 2.大震災が露呈させたシステムの適合不全
- 3.高まる財政破綻のリスク
- 4.「市場主義3.0」とは
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第2章 「市場主義2.0」の原点
-知られざる北欧モデルの実像- 1.北欧モデルの先進性
- 2.北欧諸国の分散型エネルギー政策
- 3.経済成長と財政再建を可能にした社会保障制度
- 4.事業構造転換を促す労使関係
- 5.自治の精神
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第3章 省エネ・ソフト型産業構造への転換
- 1.エネルギー政策のあり方
- 2.省エネ・ソフト型産業構造転換の方向性① 製造業のソフト化
- 3.省エネ・ソフト型産業構造転換の方向性② 新しいサービス業の創出
- 4.産業構造転換をめぐるジレンマを超えて
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第4章 ビジネス・モデルとワーク・スタイルの転換
- 1.ビジネス・モデルをどう変えるか
- 2.日本企業の人材グローバル化の課題
- 3.求められるワーク・スタイルの転換
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第5章 地域再生モデルの転換
- 1.行き詰る戦後日本の地域発展モデル
- 2.地域発グローバル化
- 3.6次産業主導の地域再生モデル
- 4.地方分権化のあり方
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第6章 成長・財政と両立する社会保障の抜本改革
- 1.社会保障制度をめぐる環境の変化
- 2.社会保障構造に関する国際比較
- 3.わが国における改革の方向性
- 終 章 「市場主義3.0」に基づく新しい成長社会へのロードマップ
- あとがき
- 参考文献