ICTマネジメントとは
▼▼▼ ICTマネジメントとは① ▼▼▼ | |||
● | 当クラスターが目指す「ICTマネジメント」が、閉塞状況にある日本企業の再生の鍵を握るものと考える。 | ||
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「ICT」とは、IT(通信を含む情報技術)という「無機的・効率化ツール」に加え、C(「人」が主人公であるコミュニケーション、コラボレーション)という「有機的・バリュー増価の仕組み」を意図した新しい言葉。 | ||
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「Innovative Communication&Collaboration Technology」、「Innovative&Creative Technology」のコンセプトも共有 | ||
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「CVCの仕掛け」における、カスタマー(C)、そのバリュー(V)と、それを実現するための自社のコンピテンス(C)からなるトライアングルにより、イノベーティブ(革新的)な商品とそれを生み出す仕組みを作ることが最大の競争力の源泉。 | ||
【図表】 日本企業再生の鍵を握る「ICTマネジメント」 | |||
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(注) | 「CVC」: Customer's Value and our Competenceのこと。 | ||
(出所)日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター[新保2002] | |||
▼▼▼ ICTマネジメントとは② ▼▼▼ | |||
● | 意思決定の仕方や組織面での文化・風土(価値基準)が異なる状況下で、米国流のメソッドを導入しても逆効果となることもある。 | ||
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鍵を握るのは「トップ下スタッフ」(サッカーにおけるトップ下の中盤)。トップダウンというよりも、同スタッフによる「これなら行ける」という現状を打破する(クリティカル・マスを超える)コンセプトや戦略のもと、イノベーティブな商品と事業を創造・再構築することがポイント。 | |
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日本企業では、「スタッフ主導・行動規範的」な仕組みやプロセスを確立することが急務となってきた。そのために、シンプルで分かりやすいメッセージを共有することから来る個々人のコミットメントを引き出せるか。 | |
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以下は、当クラスターが製造業や情報通信業などの分野において、1999年以降の経営コンサルティングの現場からつかんだ概要である。 | |
【図表】 日米の意思決定やアクションにおける相違 | |||
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(注) | 「CVC」: Customer's Value and our Competence。「セレンディピティ(serendipity)」:一見偶然の事象のなか本質を見逃さない洞察により創造的発見を導く造作・能力。 | ||
(出所)日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター[新保1999-2002] | |||
▼▼▼ ICTマネジメントとは③ ▼▼▼ | |||
● | 「CVCの仕掛け」は、次の3つの軸の空間で表現できる。 | ||
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自社のからだに組み込まれた固有の型(モデル)とは、変えがたい自社の価値基準、行動規範のようなものである。 | |
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この企業存立のモデルまたは事業展開モデルは、7つに分けて示すことができる。 | ||
【図表】 CVCの3軸空間と企業/事業の型(7つの事業展開モデル) | |||
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(注) | 「CVC」:Customer's Value and our Competence。「④マイスターA型」「⑤マイスターB型」:事業拡大などを経て「②デファクト標準型」へのシフトもある。「上記の3軸による見方」:水島温夫氏(有限会社フィフティ・アワーズ代表取締役)の発想と同様のものを、作者の特に1999年以降のコンサルティング経験を踏まえ、より実態に近いものとしてあらためて表現したものである。 | ||
(出所)日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター[新保1999-2003] | |||
▼▼▼ ICTマネジメントとは④ ▼▼▼ | |||
● | 「顧客バリュー」を3つのカテゴリーでとらえる。 | ||
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日本企業再生の鍵は、顧客に感動や驚きを与え得る、即ちインプレッシブなバリューを実現する、イノベーティブな商品づくりにある。これは、決してオペレーション強化のみからは生まれない。 | ||
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イノベーティブな商品づくりは、まだ認識されていない顧客バリューを想像するトレーニングを含む、集中的に10週間程度の短期間のプロセスを通じた方法により可能である。 | ||
【図表】 バリュー・マイグレーション | |||
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(注) | スライウォツキーの「バリュー・マイグレーション」の考え方を参考にした。 | ||
(出所)日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター[新保1999-2002] | |||
【図表】 顧客バリューに照らした商品のポジショニング | |||
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(出所)日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター[新保1999-2002] | |||
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