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リサーチ・フォーカス No.2026-009

中東危機とインドのエネルギー安全保障戦略 ~ 日本はエネルギー構造の転換に伴う商機に注目すべき ~

2026年05月11日 熊谷章太郎


中東情勢が不安定化するなか、インドはエネルギー安全保障の確保を目指し、時間軸に応じた様々な取り組みを展開している。そのポイントは以下である。

これまでの対応:国内供給の安定に向けた短期の対応策は、①輸入調達先の切り替えと多角化、②国内の重点分野への優先供給と輸出規制の厳格化、③代替燃料の利用促進、④補助金給付や減税を通じた価格抑制、に整理できる。これら一連の対応により、これまでのところ景気の深刻な悪化は回避できている。ただし、米国によるロシア・イラン産原油の輸入国に対する経済制裁の再開、価格抑制策に伴う財政状況の悪化、石炭や薪などの利用に伴う大気汚染の深刻化などを勘案すると、一部の対応策は先行き見直しを迫られる可能性には留意が必要である。

今後の対応:今後、インドはエネルギー自給率の引き上げに向けて、より持続可能性の高い取り組みに注力すると見込まれる。注目される分野としては、①原油と比べて自給率が高い天然ガスの利用拡大、②バイオマス由来の燃料や化学製品の生産・利用促進、③石油・ガスの利用効率改善、④輸送機器や生産機器の電化と再生可能エネルギーの導入拡大、⑤グリーン水素・アンモニアなどの次世代エネルギー技術の開発、などが挙げられる。

日本企業は、インドビジネスの拡大と世界のエネルギー供給の安定性向上という双方の観点から、構造転換に伴い市場拡大ペースが加速すると見込まれる分野への参入を前向きに検討すべきである。


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