① 暗号資産市場の拡大に伴う金融市場や金融システムとの連関性の高まり 暗号資産投資に踏み切る投資家の裾野が拡大するなか、株式市場等の伝統的な金融市場との連関性が向上。暗号資産価格下落による金融市場や金融システムに及ぼす影響を注視するとともに、暗号資産事業者のリスク管理・ガバナンスに対する監督強化が必要に。
② ステーブルコインの利用拡大を受けた変化とリスク ジーニアス法の成立を機に、ステーブルコインの利用拡大が期待される一方、国際決済銀行(BIS)や国際通貨基金(IMF)は、価格の安定性や償還急増(取り付け騒ぎ)時の金融リスク、新興国・途上国における通貨主権の喪失といった課題を指摘。本邦金融セクターとしては、米国におけるステーブルコインの活用・普及状況や、ステーブルコインに関する国際的な議論を踏まえた対応が必要に。