① 暗号資産:投資拡大を受けた伝統的な金融市場との連関性の高まり トランプ政権の政策やビットコインETF 解禁等を背景に、暗号資産投資に踏み切る機関投資家が増加するなか、株式市場等の伝統的な金融市場との連関性が向上。暗号資産価格下落による金融市場や金融システムに及ぼす影響を注視するとともに、暗号資産事業者のリスク管理・ガバナンスに対する監督強化が必要に。
② ステーブルコイン:利用拡大が金融システムにもたらす変化とリスク ステーブルコインの活用を通じて、決済に要する時間やコストの削減が期待される状況。ジーニアス法の成立を機に、ステーブルコインの利用拡大が予想されており、米国では大手金融機関や事業会社等が発行を検討。一方、国際決済銀行(BIS)は、価格の安定性や悪用リスク、償還急増(取り付け騒ぎ)時の金融リスク、新興国や途上国における通貨主権の喪失といった課題を指摘。本邦金融セクターとしては、米国におけるステーブルコインの活用・普及状況や、ステーブルコインに関する国際的な議論を踏まえた対応が必要に。