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リサーチ・アイ No.2026-045

【関西経済シリーズ No.3】
AI関連需要の拡大と関西の製造業生産 ―電子部品・デバイスの生産については企業の拠点配置戦略に留意が必要―

2026年08月27日 西浦瑞穂


AI関連需要が拡大するなか、関西の半導体製造装置の生産は堅調に推移。近年の関西における生産水準は、振れを伴いながらも、均してみれば全国より大きく増加。加えて、AI関連需要は非鉄金属やゴム製品などにも波及しており、幅広い業種の生産や設備投資の拡大を促す格好に。

一方、関西の電子部品・デバイスの生産は低迷が続いており、持ち直しに転じているわが国全体の動きと乖離。背景には、①公的支援を受けた次世代半導体の大規模生産拠点が九州や東北、中部などで本格稼働していること、②関西に本社を置く電子部品・デバイス企業であっても製造拠点が関西に集中しているわけではなく、国内各地に分散していること、を指摘可能。

ただし、関西の電子部品・デバイス企業では、高付加価値化の源泉となる研究開発機能は関西圏での集約を図っていると推測。実際、関西の電子部品・デバイス・電子回路製造業の就業者数は九州や中部と同水準ながら、研究者・技術者の割合は関東に次いで高水準。

したがって、関西の電子部品・デバイス生産の低迷は、競争力の弱さを直ちに意味するものではなく、各社が生産拠点と研究開発拠点の地域ごとの役割分担を踏まえ、最適な拠点配置を進めた結果と捉えるのが妥当。


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