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リサーチ・アイ No.2025-089

中央銀行デジタル通貨(CBDC)の国際的な検討状況 ~先進国においてホールセール型の検討が先行する一方、リテール型は大きく進展せず~

2025年09月11日 谷口栄治


本年8月、国際決済銀行(BIS)は、世界各国の中央銀行における中央銀行デジタル通貨(CBDC:Central Bank Digital Currency)の検討状況について、年次の調査結果を公表。それによれば、調査対象となった93ヵ国・地域の中央銀行のうち、85ヵ国・地域(91%)が何らかの形でCBDCの検討に関与。

個人の日常決済等での利用が想定されているリテール型CBDCについては、既に3カ国(バハマ、ジャマイカ、ナイジェリア)で発行されているものの、新興国・途上国では、調査・研究等の取り組みが減少しているほか、先進国でも検討段階に大きな進展はみられず。

中央銀行間や金融機関間の決済での利用が想定されるホールセール型CBDCについては、クロスボーダー決済の効率化・高度化等を企図して、先進国でパイロット実験等を行う動きが増加するなど、発行に向けた検討が進展。

一方、米トランプ政権では、米ドル建てステーブルコインの発行促進、反CBDCの政策姿勢が鮮明に。米国はこれまでもCBDCの発行・流通に積極的ではなかったものの、トランプ政権の政策転換を受けて、「デジタルドル」の実現可能性が極めて低くなるなか、CBDC発行に向けた機運が国際的に低下する恐れあり。


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