Business & Economic Review 2002年06月号
【SYMPOSIUM】
創発型情報社会の電子自治体-地域の活力を引き出す実践ノウハウ
2002年05月25日
要約
日本総合研究所は、去る2002年1月30日、第四回電子自治体シンポジウムを千葉・幕張メッセの国際会議場にて開催いたしました。当日は、自治体・民間企業など各方面から904名のお客様にご来場いただきました。
今回のシンポジウムは「創発型情報社会の電子自治体-地域の活力を引き出す実践ノウハウ-」というテーマのもと、2部構成で行われました。
第1部の基調講演では、岐阜県知事梶原拓氏より、自治体が情報化を進めていくうえでの課題と解決策について、岐阜県での事例を交えながら講演いただきました。IT革命が地域活性化に寄与する可能性や、地域情報化を進めるうえで地域に根ざしたIT産業振興の必要性などについて提言をいただきました。
第2部では、ITを活用した先進的な市民サービスに取り組む自治体から2名のゲストをお迎えして、トークセッションを開催しました。トークセッションのゲストには、札幌市において、地域情報を総合的に提供する地域ポータルサイト「サッポロ・フュチャー・スクウェア」の運営に携わる、札幌市経済局産業振興部産業開発課の村椿浩基氏、および、神奈川県大和市において、電子掲示板等を活用した市民間の交流の場「どこでもコミュニティ」を運営する、大和市企画渉外部情報政策課の小林隆氏にご登壇いただきました。両氏から各地での取り組みについてご紹介いただいた後、地域住民との協働におけるIT活用の手法や考え方、また、その課題や注意点などについて、実践的経験にもとづく活発な意見交換が行われました。

