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地球温暖化問題に関する有識者懇談会が開催されました

2008年03月05日 青山光彦


 この会合は、今年7月に開催される主要国首脳会議(洞爺湖サミット)をにらみ、首相直轄の会合で、日本の温暖化対応戦略づくりの一環として排出権取引の導入などを中心に検討するものです。

 会合のメンバーは、産業界、学識経験者、行政等の地球温暖化問題に絡むメインプレーヤーなど総勢12名からなり、従来より排出権取引に反対していた自動車業界、電力業界、製鉄業界トップもメンバーに加わっていることが特徴です。

 先日、経済産業省も排出権取引の勉強会を開始するなど方針転換を進め、産業界においても、これまでの排出権取引の断固導入反対の気運はいくぶんか、やわらいだようです。

 ただし、会合では、委員の間でも温度差があり、具体的な制度論まで踏み込むのではなく、温暖化対策の基本的な事項に関する共通認識を持つことを重視する方針としているようです。

 参加メンバーには、その著書「カーボンリスク」の中で今後の社会が「カーボン本位制」になると主張する末吉 氏(国連環境計画金融イニシアティブ特別顧問)や、環境ジャーナリストの枝廣 氏(有限会社イーズ代表取締役)など多岐の分野にわたる専門家がいます。排出権取引に対する産業界の歩み寄りに、いかに追い風を吹かせる議論になるのか、今後の会合の展開が非常に楽しみです。
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