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リサーチ・アイ No.2021-026

4~6月期GDP予測 ― 前期比年率+1.8%と2四半期ぶりのプラス成長 ―

2021年07月30日 小澤智彦


4~6月期の実質GDPは前期比年率+1.8%(前期比+0.4%)と、2四半期ぶりのプラス成長となった見込み。3回目の緊急事態宣言の発令を受け個人消費が小幅に減少したものの、堅調な外需のもとで輸出や設備投資が回復。もっとも、前期の落ち込みからの回復の勢いは鈍く、GDPは新型コロナ流行前のピーク(2019年7~9月期)を▲3.4%下回る水準。

①個人消費(前期比年率▲0.1%、前期比▲0.0%)
小幅ながら2四半期連続の減少。3回目の緊急事態宣言の発令を受けて、外出自粛が強まったことで、前期に続き外食や宿泊、娯楽などサービス消費が落ち込んだほか、大型小売店の営業制限などにより財消費も一部で減少。

②設備投資(前期比年率+6.6%、前期比+1.6%)
2四半期ぶりの増加。業績回復を背景に、製造業などで先送りしていた設備投資を再開する動きが持続。デジタル化や脱炭素に向けた投資も下支え。

③政府消費(前期比年率+2.2%、前期比+0.6%)
2四半期ぶりの増加。新型コロナワクチンの接種に係る支出がプラスに寄与。

④外需(前期比年率寄与度+0.6%ポイント、前期比寄与度+0.1%ポイント)
輸出は、米国やアジア向けがけん引して、前期比年率+11.7%と高い伸び。5Gやデジタル化関連の需要拡大を背景に、電子部品・デバイスの輸出が拡大。また、製造業を中心に設備投資の回復が鮮明となり、資本財輸出も堅調を維持。一方、輸入は、輸出の拡大や生産活動の正常化を受けて同+8.4%の増加。この結果、外需は2四半期ぶりのプラス寄与に。

7~9月期を展望すると、飲食店の営業時間短縮やイベントの収容人数の制限、外出自粛などの要請が継続されたものの、ワクチン接種の拡大などを受けて徐々にサービス消費が回復するため、4~6月期を上回るプラス成長となる見通し。


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