「機能型金融都市」:特定の金融取引や金融関連業者が集積する都市。 ① デリバティブ:米国のシカゴは、2大取引所におけるデリバティブ取引の件数がニューヨークよりも多く、証券/商品仲介業の雇用を多数創出。近年は、投資助言会社なども増加。 ② 資産運用:英国のエジンバラは、歴史的に多くの資産運用会社の本拠地であり、外資系金融機関も当地の運用会社を買収する形で進出。近年はフィンテック企業等の取り込みも進展。 ③ ベンチャーキャピタル:カナダのバンクーバーは、テクノロジー人材が豊富で所在するブリティッシュ・コロンビア州がスタートアップを積極的にサポートしていることから、ベンチャーキャピタルが集積。 ④ グリーンボンド:ルクセンブルグは、グリーンボンドの専門取引所が創設され、関連情報・データを活用した新ビジネスも活発であり、国際的なプレゼンスを向上。 ⑤ 暗号資産:スイスのツークは、地域として暗号資産・ブロックチェーン技術の普及に注力しており、規制を含めた業務環境を整備。法人税率の低さもあり、暗号通貨に関連した企業が集積。 ⑥ ミドル・バックオフィス:米国のフェニックスは、賃金等の人件費が安価であり、他の大都市と比較して不動産コストが抑えられることから、大手金融機関のミドル・バックオフィスが集積し、雇用を創出。