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リサーチ・アイ No.2020-065

コロナ禍のEC消費拡大が雇用に及ぼす影響 ―小売業を中心に就業者数は▲16.6万人下振れ―

2021年01月14日 古川陽大


新型コロナの流行後、感染防止のための外出自粛などを受け、EC消費の利用が加速。EC消費利用世帯のシェアは、昨年4月の緊急事態宣言の発令時に+6.1%ポイントと大きく上昇し、半分の世帯が利用するまでに拡大。宣言解除後もシェアの上昇は持続。

EC消費の拡大は、実店舗で働く小売業の雇用を下押しする一方、物流関連の業種で新規雇用を生み出すなど、業種によって影響に違い。EC消費が増加し始めた2017年以降をみると、EC消費の拡大にややラグを伴う形で、小売業の就業者数が全体の伸びに比べ下振れる一方、道路貨物運送業・倉庫業の就業者数は上振れ。

実際のインパクトを試算すると、足許では小売業の就業者数を▲31.0万人下押しした一方、道路貨物運送業・倉庫業の押し上げは+0.6万人にとどまり、雇用全体にはマイナスの影響。新型コロナ流行後のEC消費利用世帯増加の影響は今後顕在化するとみられ、就業者数をさらに▲16.6万人下押しする見込み。

コロナ禍のEC消費拡大が雇用に及ぼす影響 ―小売業を中心に就業者数は▲16.6万人下振れ―(PDF:220KB)
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