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リサーチ・アイ No.2020-051

2020年7~9月期法人企業統計の評価と2次QE予測

2020年12月01日 成瀬道紀


7~9月期の法人企業統計季報によると、全産業ベースの売上高は前期比+3.8%と、5四半期ぶりの増収。製造業は、内外の耐久財消費を中心とした持ち直しを背景に、輸送用機械など幅広い業種で増収。非製造業も、緊急事態宣言の解除を受けた営業の再開や人出の回復により、増収に転換。売上の増加を受けて、全産業ベースの経常利益は同+33.7%と、6四半期ぶりの増益。もっとも、夏場の新型コロナの感染第2波もあって、外出自粛や「3密」回避の動きが継続したことから、運輸業、宿泊・飲食サービス業、生活関連サービス業などでは赤字が継続。

設備投資(ソフトウェア投資を除く)は、全産業ベースで前期比▲1.3%と、2四半期連続の減少。先行き不透明感が続くなか、新型コロナの影響を大きく受けた業種を中心に投資抑制の動き。進捗ベースで計上されるため、自粛期間中の発注減が遅れて反映されている面も。

今般の法人企業統計等を織り込んで改定される7~9月期の実質GDP(2次QE)は、設備投資と公共投資が上方修正となる見込み。その結果、成長率は前期比年率+22.0%(前期比+5.1%)と、1次QE(前期比年率+21.4%、前期比+5.0%)から小幅上方修正される見込み。

2020年7~9月期法人企業統計の評価と2次QE予測(PDF:249KB)
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