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コロナ禍で改めて考える大阪・関西万博― コロナ後の世界の在り方を示す場に ―

2020年05月22日 若林厚仁


2025 年4月、大阪において55 年ぶりの万博(大阪・関西万博)が開催される運びであり、関西経済活性化の起爆剤となることが期待されている。しかしながら、新型コロナウィルスの拡大が5年後の大阪・関西万博にも影を落とし始めている。

コロナ禍により懸念されるマイナス影響として、①各国への正式な参加招請の遅れに伴う会場の詳細設計や建築着工の後ろ倒し、②誘致活動中のIR(統合型リゾート)の万博前開業の断念に伴う万博・IRの相乗効果消失が挙げられる。

一方で、コロナ禍を経て、安心・安全な生活の保障と、それに向けた一人ひとりの行動が重視されるようになった結果、万博に対する人々の視点も変化するとみられる。大阪・関西万博では、「最先端技術を駆使した豊かで便利な未来社会の実現」に目が向きがちであったが、今後は「より身近で暮らしに直結する社会課題の解決に向け、実現すべきことを共に考える」ことも改めて重視する必要がある。また、コロナ禍による世間のオンラインシフトは、大阪・関西万博が提案する「世界80憶人がつながるオンラインプラットフォーム」の形成に資する。

コロナ禍を経て、大阪・関西万博がコロナ後の世界の在り方を人々に示す場となり、万博の社会的意義がより高まることが期待される。



コロナ禍で改めて考える大阪・関西万博(PDF:482KB)
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