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リサーチ・アイ No.2020-018

新型コロナで欧州の南北格差が再拡大 -経済構造と就業形態の違いで南欧諸国の失業が急増-

2020年05月20日 高野蒼太


新型コロナの感染拡大に伴い、ユーロ圏内での南北景気格差が一段と拡大する見通し。主な要因は、①感染拡大の深刻度合いと、②経済構造と就業形態の違いの2点。

まず、新型コロナの感染状況はイタリアやスペインといった南欧諸国で特に深刻であり、そうした国々では感染拡大防止のためのロックダウンが長期化。これが、短期的な景気の落ち込み幅を拡大するとともに、休業による収入減少や資金繰り悪化による倒産を深刻化。

さらに、経済構造や就業形態の違いも格差拡大を増幅。ドイツやフランスと比較し、南欧諸国はコロナの影響を受けやすい小売・宿泊・飲食業の雇用者数の割合が大。加えて、南欧諸国では、雇い止めに遭いやすい有期雇用者の比率も高く、失業者が大量に発生する見込み。こうした雇用・所得環境の悪化が、長期のロックダウン期間と相まって、南欧諸国の個人消費の低迷に拍車。

こうした南北格差の再拡大は、EU・ユーロ圏が目指す統合深化の妨げに。格差によって南欧諸国で国民の反EU感情が高まれば、ポピュリズムが再燃し、政情不安につながる恐れも。


新型コロナで欧州の南北格差が再拡大 -経済構造と就業形態の違いで南欧諸国の失業が急増-(PDF:246KB)
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