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優秀で責任感に溢れた日本の現場力の強さ

2020年04月14日 井熊均


 世界中が新型コロナウィルスの猛威に晒されています。コロナウィルスに感染され亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げると共に、病床に臥されている方々には心よりお見舞いを申し上げます。また、厳しい環境の中で奮闘されている医療関係者の方々には、最大の感謝を申し上げますと共に深く敬意を表します。

 ここに来て東京を中心に感染者数が急増していますが、日本はここまで欧米先進国や中国武漢のような感染爆発を何とか食い止めています。その最大の立役者は優秀で責任感に溢れた専門家、医療関係、保健所関係の方々だと理解しています。改めて、日本の現場力の強さに感銘する次第です。

 一方、司令塔となるべき政策サイドでは、方針明示の遅れ、対策の曖昧さ、自治体と国の意見の不一致、などが見られます。その背景には、今回のような事態に直面した際の、何を最優先すべきかの価値基準、最悪の事態を想定したリスクマネジメント、政策を実行するための明確な指示系統、迅速な実行体制、などの不備不足があると思います。そこで頭に浮かんだのは、30年以上前に書かれた野中郁次郎先生等らによる名著「失敗の本質」です。70数年前のことを題材に分析された課題を日本はまだ払しょくできていない、と改めて思ったのです。今回の経験を、同書が指摘した100年来の課題を消し去る契機としなくてはなりません。

 分析結果を待つまでもなくコロナウィルスは甚大な社会的、経済的な損失をもたらすことでしょう。コロナの惨禍を一日でも早く収束させ、その後の復興を速めるために、我々一人一人がすべきなのは、個人としての自覚を高め日本の現場力に参加しようと意識することだと思うのです。


※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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