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リサーチ・アイ No.2020-002

2020年4~6月期に本格的に悪化するASEAN景気~統計開始以来初のマイナス成長に~

2020年04月03日 塚田雄太


新型コロナで2020年1~3月期のASEAN5経済(インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム)は、リーマン・ショック時並みに景気が悪化した様子。実際、ベトナムの1~3月期の実質GDPは前年同期比+3.8%と2009年1~3月期以来の低成長(図表1)。中国での感染爆発が、中国人観光客減少で観光業、原材料・部品不足で製造業に影響した様子。

もっとも、ASEAN5の景気は、4~6月期にさらに悪化する見込み。背景には、新型コロナの世界的な感染拡大に伴う、内外需の消失。

外需では、財輸出とサービス輸出の両方が急減する公算大。3月中下旬以降、新型コロナの震源地は中国から欧米各国にシフト。これらの国々がロックダウン状態となったため、ASEAN5からの輸出も停滞。実際、3月のASEAN5の新規輸出受注は統計開始以来最低に(図表2)。また、ASEAN5の多くは全世界からの外国人受け入れを事実上停止。インバウンド需要の減少も大きく景気を下押し(図表3)。

一方、新型コロナはASEAN5各国でも感染爆発。程度に差はあるものの、ASEAN5各国もロックダウンを実施。概ね生活必需品以外の生産活動や消費活動を大きく制限する内容。ちなみに、ASEAN5各国の全土で1ヵ月間ロックダウンが実施され、非必需品消費が▲30%減少したとすると、各国GDPを約▲0.8%ポイントずつ下押しすると試算。

これらの結果、ASEAN5の2020年4~6月期の実質GDP成長率は前年同期比▲0.4%と四半期ベースで統計が確認できる2000年以降で初のマイナス成長に。


2020年4~6月期に本格的に悪化するASEAN景気(PDF:287KB)
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