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リサーチ・フォーカス No.2019-037

ベトナムのTPP11 参加:1年目の評価―批准国の輸入における存在感は着実に増大―

2020年03月12日 塚田雄太


TPP11 発効から1年超が経過したベトナムで、TPP11 参加は期待外れだったとの見方が強まっている。実際、2019 年のTPP11 批准国向けの輸出は前年から減速した。

しかし、ベトナムの輸出統計だけをもって、TPP11 参加に見るべき成果がなかったとするのは早計である。2019 年の輸出減速は、米中対立の激化などを受けた批准国景気の減速が主因であり、TPP11 参加に起因するものではないからである。

TPP11 参加がベトナム経済へ及ぼした影響をみるうえでは、輸入国の輸入総額に占めるベトナムのシェアが参考となる。長期トレンド要因を除去して計算しても、TPP11 参加後にベトナムからの輸入シェアが上昇したことが確認できる。この輸入増分は、ベトナムのGDP の0.31%ポイントに相当する。TPP11 参加がなければ、2019年のベトナムの成長率が7%割れとなった可能性がある。

以上を踏まえれば、ベトナムのTPP11 参加は十分な成果があったとみるべきである。今後、ベトナム経済が更なる飛躍を遂げるためには、EVFTA やRCEP などを積極的に活用していくことが重要である。

ベトナムのTPP11 参加:1年目の評価―批准国の輸入における存在感は着実に増大―(PDF:454KB)
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