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リサーチ・フォーカス No.2019-031

バーツ高が続くタイ経済― なぜタイバーツは「最強通貨」になっているのか ―

2019年11月21日 熊谷章太郎


タイでは、①大幅な経常収支黒字、②物価目標を下回る低インフレ、③物価・景気浮揚よりも金融システムの安定性に配慮した引き締め気味の金融政策、などを背景に、2013 年以来のバーツ高が続いている。

2019 年半ば以降、タイ中銀はバーツ高抑制に向けた対応策を相次いで打ち出すなど、為替相場に配慮する姿勢を強めている。しかし、①経常収支・資本収支両面からのバーツ高圧力が続くこと、②低インフレ下でも一段の利下げには消極的であること、③対外送金・投資の規制緩和や為替介入などによるバーツ高抑制効果は限られること、などを踏まえると、今後もバーツ高地合いが続く可能性が高い。

こうした状況下、在タイ企業は内需型ビジネスの強化、直接投資を通じた海外事業展開、工場のデジタル化・自動化などを通じた生産性向上などにより、バーツ高への対応を図ると見込まれる。

バーツ高が続くタイ経済― なぜタイバーツは「最強通貨」になっているのか ―(PDF:613KB)
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