リサーチ・アイ No.2025-113 7~9月期法人企業統計の評価と2次QE予測 2025年12月01日 古宮大夢7~9月期法人企業統計の経常利益(全産業、季調値。以下同じ)は前期比+3.3%と増益。売上高は2四半期連続の減収となった一方、エネルギー安によるコスト減少や円安進行による海外事業の円建て収益増加などが経常利益を押し上げ。設備投資(ソフトウェア投資を含む)は前期比▲1.4%と、6四半期ぶりの減少。好調だったソフトウェア投資の伸びが一服したほか、製造業を中心に機械投資や建設投資も弱い動き。先行きも増益傾向が続く見通し。①エネルギー安によるコスト押し下げ、②堅調なデジタル化需要、③実質賃金のプラス転化などを背景とした底堅い個人消費などが業績の改善に。こうした収益増加を支えに、企業は中長期的な課題解決に向けた設備投資を積極化させる見通し。今般の法人企業統計などを織り込んで改定される2025年7~9月期の実質GDP(2次QE)は、設備投資と公共投資が大幅に下方改定される見込み。この結果、成長率は前期比年率▲2.4%(前期比▲0.6%)と、1次QE(前期比年率▲1.8%、前期比▲0.4%)から下振れると予想。(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)