① 事業者としての視点:顧客に対する付加価値の高いサービスの提供 携帯電話事業者としては、付加価値の高い金融商品・サービスの提供を通じて、顧客満足度を高め、ARPU を引き上げていくことが肝要。携帯電話事業者による金融事業のクオリティを高め、顧客基盤の強化(囲い込み)ができるか要注視。
② 金融当局としての視点:プレゼンス拡大を踏まえたイコールフッティングの確保 携帯電話事業者傘下の金融機関のプレゼンスが高まるなか、態勢整備面でのイコールフッティングを確保する必要あり。とりわけ、マネーロンダリング対策やサイバーセキュリティなど、金融インフラの担い手として、リスク管理やガバナンスの強化が不可欠。また、グループ内における金融事業と非金融事業(携帯電話事業を含む)との間のリスクの遮断等を企図して、事業会社による金融事業に対する規制・監督の強化など、規制・監督面でのイコールフッティングも中長期的な課題に。