米国と各国の間の貿易収支の状況(縦軸)と各国の軍事費の対 GDP 比が2%を上回っているかどうか(横軸)による4象限マトリックスにより、トランプ政権が各国との距離をどう考えるのかのヒントを得ることが可能だ。対米貿易黒字を計上し、軍事費が GDP 比で2%を下回っている第3象限の国には、日本やドイツが含まれる。第3象限は米国にとって「経済的にも軍事的にも依存度が高い国」として、最も厳しい要求が予想される。一方、対米貿易赤字を計上し、軍事費が GDP 比で2%を上回る第1象限の国は米国にとって都合がよい。ここに含まれる英国はすでに米国との間で条件付きながら自動車の関税引き下げで合意に至っている。