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ビューポイント No.2024-043

全人代で示された中国の経済運営方針の注目点

2025年03月14日 枩村秀樹佐野淳也


中国では、国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が3月5~11 日に開催された。今回最も注目されたのは、低迷する景気をどれだけ本気で回復させる姿勢をみせるかという点であった。とくに、有効な消費刺激策が盛り込まれるかどうかが重要であった。

今回の全人代から読み取れるのは、中国政府は直面する課題を正しく認識しているものの、その解決策はまだ模索中という姿である。

まず、総需要の現状認識において「有効需要が不足し、とりわけ消費が落ち込んでいる」と明記し、消費低迷に対する危機感が強調された。また、デフレへの警戒感もにじませており、消費者物価上昇率の目標値が3%から2%に下げられた。

しかし、取り組むべき具体策に乏しいため、消費刺激やデフレ回避にどれだけ効果が期待できるか、現状ではまだ判断しにくい。これから打ち出される一連の対策に注目していく必要があろう。また、依然として供給側を通じた経済への働きかけという社会主義的な発想に基づく政策が多く、需要刺激の観点が乏しいという問題もはらんでいる。


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