リサーチ・レポート No.2024-016
《2024~26年度関西経済見通し》関西経済は緩やかに回復~当面は中国経済の減速が重石 万博をきっかけとした成長加速を~
関西経済は、足元で輸出や生産に底入れの動き。
企業部門では、人手不足の克服に向けたデジタル化や省力化ニーズが支えとなり設備投資が堅調に推移する見込み。ただし、設備投資や賃上げの裾野の拡大のためには、中小企業における価格転嫁の進展が重要。
家計部門では、名目賃金の伸びの高まりと物価高の緩和を受け、実質賃金は前年比プラス圏の動きが定着する見込み。家計の購買力が改善するもとで、個人消費は緩やかに回復する見通し。
以上を踏まえると、関西の実質経済成長率は2025年度、2026年度ともに+1.0%と予想。中国経済の減速が景気回復の重石となるものの、内需をけん引役に緩やかな成長が持続する見通し。
2025年4月に開幕する大阪・関西万博の「レガシー」が、関西経済の成長加速のきっかけとなる可能性あり。万博閉幕後も、万博を契機に生まれた取り組みを継続していくことが重要に。
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