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リサーチ・レポート No.2024-007

【アジア経済見通し】
中国への逆風とその他アジアへの追い風 ~アジアに供給網再編の効果、ただしトランプ・リスクに要警戒~

2024年06月27日 野木森稔佐野淳也


2024年後半にかけて、アジア景気は中国とそれ以外の国・地域(その他アジア)で明暗が分かれると予想。中国景気は今後、住宅市場悪化や消費マインド停滞により減速へ。一方、①IT関連需要の増加、②中国からの生産移転、③利下げ開始、を追い風に、その他アジアの景気は引き続き回復する見通し。とくに、輸出依存度の高い台湾、韓国、ベトナム、タイ、マレーシアが成長率を高める見込み。

今秋の米大統領選挙でトランプ氏が再任される場合は、経済かく乱のリスク大。トランプ氏は、対中関税60%などを主張。実行された場合、中国成長率は▲1%超下振れる恐れ。その他アジアは、中国からの生産拠点の移転などを通じてプラス効果を享受する見込み。ただし、貿易不均衡などがトランプ氏によるその他アジアへの批判を招き、中国とともに何らかの制裁が課される恐れも。

中国では、経済対策の効果も限られ、景気は再び減速へ。2024年の実質GDP成長率は前年比+4.7%にとどまる見通し。不動産不況の深刻化や米国による対中圧力の強まりなど大幅な下振れリスクも残存。

インドでは、サービス業を中心とした景気拡大が続き、2024年度の成長率は前年比+7.8%と高い伸びになると予想。ただし、政治リスクが高まるなか、高成長の持続に不可欠な製造業の活性化には依然多くの課題。

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