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リサーチ・フォーカス No.2024-011

第3 次モディ政権が直面するインドの経済・社会課題

2024年06月05日 熊谷章太郎


本年6月初旬にかけて実施されたインド下院総選挙の結果、モディ政権が3期目に突入する見通しとなった。インド経済・社会の最重要課題は、これまでと同様、①経済成長を通じた雇用創出、②金融・財政を中心とするマクロ経済の安定性向上、③経済成長と環境保全の両立、である。

一連の課題を解決できるか否かは、今後、ビジネス環境をどの程度改善できるかに掛かっている。①今回の下院総選挙でインド人民党が単独過半数の議席を確保できなかったこと、②上院・下院間の「ねじれ」が解消されていないこと、③第1次・2次モディ政権下で農業改革や土地改革など賛否両論のある制度改革がとん挫したこと、などを踏まえると、痛みを伴う制度改革を断行するのは容易ではないとみておく必要がある。

モディ政権の権威主義的な傾向の強まりは、意思決定と実行の迅速化や大胆な制度改革を通じて経済成長を加速させる可能性を高める。その一方、保護主義政策の先鋭化や地域間・産業間・民族間の経済格差の拡大といった経路から、経済・社会が不安定化するリスクもこれまで以上に高まると見ておくべきである。


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