コンサルティングサービス
経営コラム
経済・政策レポート
会社情報

経済・政策レポート

リサーチ・アイ No.2023-094

日銀短観(3月調査)予測 ― 非製造業は好調も、製造業の景況感は小幅悪化 ―

2024年03月22日 内村佳奈子


4月1日公表予定の日銀短観(3月調査)では、全規模・全産業の業況判断DIが12月調査対比±0%ポイントと横ばいを予想。業種別に見ると、非製造業で改善する一方、製造業では小幅悪化する見込み。なお、今回の調査では調査対象企業の見直しが行われることから、前回調査までとの比較は注意が必要(本稿における前回調査対比は、新基準同士の変化を表す)。

大企業・非製造業の業況判断DIは、同+1%ポイント上昇すると予想。インバウンド需要が引き続き堅調であるほか、価格転嫁の進展を受けて、小売や宿泊・飲食サービス、対個人サービスを中心にDIが上昇する見通し。

大企業・製造業の業況判断DIは、同▲3%ポイント低下すると予想。能登半島地震や一部自動車メーカーの不正の影響を受けて、減産や出荷停止などの動きがみられたことを背景に、自動車関連の業種を中心に景況感が悪化する見通し。

先行き(2024年6月調査)は、全規模・全産業で12月調査から▲1%ポイントの小幅な低下を予想。製造業では、自動車の生産回復が見込まれることから、関連業種を中心にDIは上昇する見通し。非製造業のDIは小幅に低下するものの、高水準で推移する見通し。ただし、サービス業を中心に、人件費の増加が収益を下押しする可能性には注意が必要。

2023年度の設備投資計画は、全規模・全産業ベースで前年度比+8.6%と高めの伸びが維持される見込み。今回調査から公表される2024年度の設備投資計画は、全規模・全産業ベースで前年度比+3.5%と例年と比較して高めの計画値になると予想。企業の人手不足が深刻化するなかで、省力化・効率化に向けた投資がけん引役となる見通し。


(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)
経済・政策レポート
経済・政策レポート一覧

テーマ別

経済分析・政策提言

景気・相場展望

論文

スペシャルコラム

YouTube

調査部X(旧Twitter)

経済・政策情報
メールマガジン

レポートに関する
お問い合わせ