今回の規制緩和によって、従来よりも規模の大きい資金調達や投資の機会拡大につながると期待されるが、これを契機に、株式投資型クラウドファンディングを普及させ、市場規模を拡大させていくためには、以下の3点が重要に。 ① 不芳事例の排除を通じた投資家保護の徹底 今回の規制緩和によって、それを悪用した不芳事例が増えれば、株式投資型クラウドファンディング制度への信頼性が失われる恐れ。規制緩和後の利用動向や事業者の運営状況を注視・監督していくことが不可欠。
② 出口戦略としてのセカンダリー市場の育成・活性化 投資家の出口(マネタイズ手法)として、保有株式のセカンダリー市場の育成・活性化が重要に。非上場株式の取引ができる「株主コミュニティ制度」の利便性を向上させ、株式投資型クラウドファンディングとの連携を進める必要。
③ 多様なユースケースの創出 ~ 地方創生への活用 経済的便益と社会的貢献の両立を図る株式投資型クラウドファンディングでは、地方創生への活用も展望可能。同制度を活用した好事例や、地域金融機関とクラウドファンディング事業者との連携効果を積極的に発信していくことが重要。