リサーチ・レポート No.2023-017 【関西経済見通し】緩やかな回復が続く関西経済 2023年12月05日 西浦瑞穂関西経済は、足元で景気回復の動きに足踏み感。企業部門では、IT関連需要の底入れなどを背景にアジアNIEs向けや中国向け輸出に下げ止まりの動き。これに伴い鉱工業生産にも底打ちの兆し。ただし、海外経済の減速が続くため、輸出は伸び悩む見込み。関西企業の経常利益は、素原材料価格の落ち着きなどもあり増益傾向で推移。良好な利益水準のもと、設備投資は底堅く推移する見込み。家計部門では、名目賃金の伸びの拡大と消費者物価の騰勢鈍化により、実質賃金の伸びはプラスに転じると予想。個人消費は緩やかに回復する見通し。公共投資は、2024年度にかけて万博関連事業などが押し上げに作用。以上を踏まえると、関西の実質経済成長率は2024年度+1.1%、2025年度+1.0%と、緩やかな回復が続く見通し。2025年度は、公共投資の反動減はあるものの、万博開催による観光需要の盛り上がりが下支えに寄与。(全文は上部の「PDFダウンロード」ボタンからご覧いただけます)