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リサーチ・アイ No.2022-053

金利上昇でも底堅い米国の設備投資 ― エネルギーとデジタル化関連が下支え ―

2022年10月28日 栂野裕貴


米国では、実質金利が急上昇。インフレ沈静化を最優先するFRBの積極的な金融引き締め姿勢が、名目金利を上昇させる一方、それによって期待インフレ率の上昇に歯止めが掛かってきたことが背景。

金利の上昇が企業の資金調達環境を悪化させているにもかかわらず、7~9月期の設備投資は前期比年率+3.7%と増勢を維持。先行きも、高水準の企業収益を原資に設備投資は底堅く推移する見通し。特に、以下の2つの分野が今後の設備投資をけん引。

第1に、エネルギー関連投資。資源高による採算改善やロシア産資源の米国産への代替需要を背景に、米エネルギー企業の投資意欲は旺盛。世界的なエネルギーの供給不安が続くなか、米国が資源供給の拠点となりつつあり、能力増強投資が続く公算大。

第2に、デジタル化関連投資。コロナ禍を契機にテレワークを取り入れた働き方が普及しており、コンピューターなどの情報処理機械やソフトウェアへの投資は増勢が続く見込み。さらに、ソフトウェア投資は陳腐化のスピードが速く、減耗率が他の資本よりも高。更新投資への需要も大きいことから、金利変動の影響を受けにくい性質あり。


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