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リサーチ・アイ No.2021-066

長引く物流混乱が米国の持続的なインフレ圧力に

2022年02月16日 高野蒼太


米国では、海上コンテナ輸送を中心に輸入コストが高止まり。世界的なコンテナ不足によって2021年入り後に急騰した米国向けのコンテナ輸送費は、足元でコロナ禍前の5倍程度で推移。

コンテナ不足の理由は、①世界シェア9割超を占める中国のコンテナ製造が政治面での米中対立などの影響で低迷、②欧米先進国を中心に財需要が急回復、といったグローバル要因に加えて、③米国主要港の物流混乱によるコンテナ回転率の低下などの米国国内要因もあり。米国の主要港の一つであるロサンゼルス/ロングビーチ港では、通常時は0~1隻とされる入港待ちコンテナ船舶数が足元で80隻前後で推移。これは、労使交渉がもつれたことで生じた2014年から15年の港湾大混雑時のピークを大幅に上回る水準。

米国の主要港における物流混乱の背景として、来港船舶数の急増のほかに、以下の2点が指摘可能。1点目は、港湾における深刻な人手不足。感染対策の消毒など作業負担が増加している一方で、海運業における雇用者数は2020年以降低迷。2点目は、国内トラック輸送の停滞。慢性的なドライバー不足がコロナ禍で深刻化しており、トラック輸送量は足元でコロナ前を下回る状況。港湾に届いたコンテナを十分に運び出せず、ターミナルや倉庫が逼迫。

物流混乱による輸入コストの高騰は当面続く見通し。米政府は、港湾の24時間/週7日操業の開始やトラックドライバーへのインセンティブ導入といった対策を講じているものの、ボトルネック解消には力不足であり、早期解決は望み薄。輸入コストの高止まりが、引き続きインフレ圧力に。


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