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日本総研に委託 ごみ処理施設 PFI可能性調査

出典:日刊建設工業新聞 8月2日号

豊中市伊丹市クリーンランド

大阪府豊中市と兵庫県伊丹市の一部事務組合「豊中市伊丹市クリーンランド」はこのほど、PFI手法の導入を検討している「ごみ処理施設整備事業」について、日本総合研究所にPFI導入の可能性調査を委託することを決めた。老朽化が進んでいる同施設の更新にあたり、PFI手法により財政削減効果が見込めるかを調べる。調査期間は06年3月20日まで。両市では調査結果を踏まえ、PFI手法を採用するか判断する。

計画によると、新施設の建設予定地は現クリーンランド駐車場用地(約0.9ヘクタール)。処理方式は用地の制約や技術的課題もあることから焼却と灰溶融処理が可能な方式を採用し、処理能力はごみ焼却施設が日量711トン、灰溶融施設は同121トンと算定している。高度排ガス処理を行い、排水は高度処理するとともに、処理水は可能な限り施設内で再利用する。さらに20%以上の発電効率をめざし、ごみ焼却施設、粗大ごみ処理施設および余熱利用施設に電気や熱を供給する予定。さらにペットボトルやガラス・びんなどを保管している現在のストックヤードとプラスチック類の圧縮・梱包処理施設については、再生利用施設として再整備する。

可能性調査の委託にあたっては、PFI事業に精通しているコンサルタント5者を指名し、プロポーザル方式で事業提案を求めた。その結果、4者が提案書を提出し、日本総合研究所の提案を最優秀に選んだ。

昨年度は日本技術開発に基礎調査を委託し、PFIを含む民間手法の活用方法などについて検討を進めたが、今回の調査では、ごみ処理施設建設事業全体を対象に、VFMが発生するかなどPFI手法により財政負担が削減できるかなどより詳細な調査を進める。

市では、06年度に一般廃棄物処理基本計画を見直したあと、07年度以降に環境影響評価や設計作業に着手。その後、09、10年度の2ヵ年で再生利用施設を整備し、その後、11年度から15年度にかけてごみ焼却施設の建設を進める予定。

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