オピニオン
将来の電力市場の見通し(2026年度 第2四半期版)
2026年07月17日 環境エネルギー資源戦略グループ
※電力市場分析定期配信

トピック①:DCの開発遅延により電力需要の伸びは鈍化/ホルムズ海峡封鎖は需要・燃料価格に大きな影響
データセンターの工事延期・遅延などにより需要の立ち上がりが遅れており、中長期での電力需要の伸びも当初の想定よりも鈍化するとみられる。
ホルムズ海峡封鎖により、燃料価格は1.5倍程度に上昇しており、封鎖解除となってからも1、2年は影響が続く見通し。
トピック②:進む原子力の再稼働/太陽光導入量は目標高いがペースは減速
柏崎刈羽6号機が4月16日に営業運転を再開、長期AXの落札を受け、泊1号機も再稼働に向けて前進。
太陽光発電は政策変更などもあり導入ペースが鈍化し、目標との乖離が進む。
トピック③:風力は陸上・洋上ともに苦境/蓄電池は周辺制度改正の議論が進む
陸上・洋上風力ともに直近、開発停止や公募撤退などのトピックが続き、導入量の低下・導入時期の遅延の見通しが強化。
蓄電池に関しては、初期的な市場形成から実態を踏まえた適正化に向けて制度改正が進んでいる状況。
総括|卸電力市場・非化石証書価格の長期見通し
卸電力市場価格は、ホルムズ海峡封鎖による燃料価格上昇の影響はあるが、原子力発電所の再稼働による価格押し下げもありしばらくは横ばいで推移する。
2030年度以降、インフレ、燃料費、カーボンプライス等の影響で上昇傾向となる。非化石証書価格は中長期での需要増により上昇する。
【本件のお問い合わせ先】
株式会社日本総合研究所
リサーチ・コンサルティング部門
環境・エネルギー・資源戦略グループチーム
電力市場分析チームアドレス: 200010-analysis@ml.jri.co.jp
以上
※記事は執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。

