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12月7日、東京大学の産業総論という授業で講演を...

2011年12月06日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2011/12/06)
12月7日、東京大学の産業総論という授業で講演をさせていただきます。10年くらい呼んでいただいている授業ですが、毎年で最も楽しみにしている講演です。何かを学びたいという気持ちに溢れた200人もの学生を前に話をしていると、日本にもまだまだ大きな未来がある、と思うことができるからです。

ここ2,3年、学生達に語っているのは、グローバルな世界で何が起こっているか、です。今の若者は、インターネットなどでいろいろな情報に接しているのでしょうが、ビジネスの場で実際に起こっていることを知る機会はなかなかないでしょう。志のある若者にそれを伝えることが何よりも重要だと思うのです。

ただし、ビジネスマンとしての処し方について語る内容は、グローバル化をテーマに取り上げる前から大きく変わりません。国を背負って欲しい、という若者に求めるものにはそれだけ普遍性があるのです。

古くは遣唐使の時代、信長の時代、近年では言うまでもなく幕末坂本龍馬の時代、そして戦後の復興の時代。この国が成長した時、いつも若い力が海の向こうに憧れを抱いていました。いずれの時代も、彼等を囲む国内の情勢が恵まれていたわけではありません。
国を想い海を渡る。今どれだけ多くの若者がそうした志を持ってくれるかに、この国の将来がかかっています。200人のうちの1人でも、その気持ちが通じれば講演は望外の成功なのです。

気がつけば、あっと言う間に師走になりました。
一年間、ありがとうございました。
日本のとって苦しい一年でしたが、来年は新たな飛躍の年となると信じています。
良いお年をお迎えください。

[ Ikuma's Photo ]
[写真上・下]中国江蘇省張家港市には鑑真和尚が最後の船出に成功した港の跡があります。今では埋め立てが進んで水路になっており、綺麗に整備された史跡として管理されています。そこにある石碑の裏には、日本語が書いてあります。中国に渡り高官となった阿倍仲麻呂の句です。世界を目指した長い歴史に感動しました。
※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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