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今週で、政権が交代して一ヶ月、新政府が誕生してから半月になります。短い期間ですが、もしかしたら根雪のよう固まった世の旧弊が変わっていくかもしれない、...

2009年09月29日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2009/09/29)
今週で、政権が交代して一ヶ月、新政府が誕生してから半月になります。短い期間ですが、もしかしたら根雪のよう固まった世の旧弊が変わっていくかもしれない、という予感を抱いている方は少なからずいるのではないでしょうか。

地球温暖化抑制に向け二酸化炭素25%削減を目標とする、とした鳩山首相の表明は世界各国から肯定的に受け止められました。衆議院議員選挙による国民の圧倒的な支持とこうした評価には共通する面があると思います。概して言えば、裏表のなさ、という観点です。
地球温暖化問題について言えば、世界最先端の省エネルギー技術を誇る一方で、ブッシュ政権下のアメリカに擦り寄る従来の日本の姿は海外諸国から鵺(ぬえ)のように見えたのではないでしょうか。

国内を見ると、政権は交代したものの、2005年までの小泉政権に対する国民の人気が凋落したという訳ではないように見えます。新政権の政策には大いに期待するところですが、政策の是非も然ることながら、国民が否定したのは、特定の既得権層の意向で政策が左右された社会構造なのだと思います。
期待感を持って変化を見つめる方がいる半面、不安を抱く方もいます。しかし、高度成長時代以来の成功体験を引きずった今夏までの体制下で、この国の将来に不安を持つ人が数多くいたことは確かです。政権交代が本当に変化をもたらすものであるのなら、痛み無しに、という訳にはいきません。
選択した側にも、変化を受け入れるための心構えが必要なのでしょう。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上・下]中国は蘇州の太湖にかかる橋です。昼は風光明媚、夜はライトアップで楽しむことができます。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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