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1980年代にタイの仕事をしていたことがあります。

2005年11月22日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2005/11/22)
 1980年代にタイの仕事をしていたことがあります。当時のタイは成長著しく、「タイが燃えている」、と言う人もいました。ある時、出張から帰って気がついたことがありました。タイの人達と日本の人達の目の輝きが違う、ということです。国が急速な勢いで発展していたからだと思いますが、特に成長の中心であるバンコクでは、日本ではなかなか見ることができない目の輝きと躍動するようなリズムが感じられたものです。どんな国も発展の段階と成熟期がありますから、違いがあるのは仕方がないことです。ただ、違いを感じることができれば失いかけていたものを取り戻すきっかけにはなるかもしれません。

 今、同じような勢いを感じることができるのは中国でしょう。ここ2,3年、仕事で北京を訪れる機会があります。広大な紫禁城を背景にし、躍動感溢れる街の様子には、長い歴史と10億を超える人口を擁する国のかつてない力を感じます。

 中国を訪れて何時も思うのは、日本が持っている世界最高レベルの環境技術やノウハウを活せる場がたくさんある、ということです。民間主導でやるのなら、もちろん、ビジネスとして成立することが大前提でしょう。ただ、日本でもそうであったように、環境がビジネスとして成立するには長い時間がかかりますし、これだけの奥行きをもった国です。二つの国の間に環境の架け橋をかけるためには、長い視野に立ったビジョンと官民が力を合わせた取り組みが必要なのだと思います。
 
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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