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イノベーティブな商品づくり

▼▼▼ イノベーティブな商品づくり① ▼▼▼

ワールドカップなどにおけるサッカーのマネジメントと企業のマネジメントには相通ずるところがある。選手の魅力、ひいては試合の醍醐味は、南米ブラジル選手の技やドイツや韓国選手のパワーやスピードなどに加え、アイルランドの選手が毎回見せるガッツにあると言えよう。これらを備えた選手を有するチームは自ずと人気が出、また試合にも常勝の実績をつくることとなる。
今日、日本企業の展開する事業やその商品への魅力を取り戻し、競争力を強化するには、商品づくりにおけるイノベーションが不可欠となってきた。

【図表】 今日、商品力(プロダクト)に求められるもの

(出所)日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター[新保2002]


▼▼▼ イノベーティブな商品づくり② ▼▼▼

ハーバード大学クレイトン・クリステンセン教授の指摘する通り、企業システムにおいては、次のような順で、その改革は困難なものとなる。

改革取組みの難しさ: 「プロダクト(製品)」 < 「プロセス」 < 「価値基準」

今日の日本企業では、「プロセス」の改善・効率化は、SCMの取組みに見られるように、かなりの進展がある。

しかしながら、 取組みの難しさではその前段に位置付けられる「プロダクト化(製品から商品化)」 におけるイノベーティブ(革新的)な取組みとその成果には大きな課題がある。それゆえに、疲弊的に陥りやすいコスト・価格競争の段階から脱皮できていない。どこにも通用するような真の競争力確保には、この課題を解決することが急務である。

革新的なプロダクトづくり領域(図表の【①】)での差別化がポイントになってきた。ここでの競争優位の基盤が、その後の事業の収益性(キャッシュフロー性)を大きく左右することになる。


【図表】 プロセス改良・効率化から革新的なプロダクトづくりへの回帰

(注)

「CVC」:Customer's Value and our Competence、「SCM」:Supply Chain Management、「TOC」:Theory of Constraints、「CPFR」:Collaborative Planning Forecasting and Replenishment(シーパー)のこと。

(出所)日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター[新保2002]