ICカードを用いた決済・認証等事業の分析アプローチの例
▼▼▼ ICカードを用いた決済・認証等事業の展開シナリオ策定について①▼▼▼ | |||
● | 新規決済PF利用サービスの展開シナリオ実現のため、「赤い●印」部分での動向・課題等(収入要素はその一部)を明確化する。 | ||
◇ | トラフィック収入をいかに増大させるかがポイントとなる。 | ||
【図表】 新規決済PF事業をテイクオフさせるための課題のありか | |||
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(注) | 「赤い○印」:主な分析・評価対象。「破線」:同対象には参考程度とするもの。「【】内の数値」:新規PF利用サービスにおける各段階での市場規模または収入額をイメージしたもの。「R1t」:消費者からのトラフィック(Traffic)収入(Revenue)、「R2t」:法人企業からのトラフィック収入、「R2u」:法人企業からのシステム利用(Usage)収入、「R1p」:消費者からのサービス購入(Purchase)代金、「R2p」:法人企業からのサービス購入代金。「<t1~t4>」:トラフィックに関する変動要素、「<c1~c2>」:コマースに関する変動要素。 | ||
(出所) | 日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター作成[2003年6月] | ||
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▼▼▼ ICカードを用いた決済・認証等事業の展開シナリオ策定について② ▼▼▼ | |||
● | 決済に関わる9つの分野別についての、分析・評価項目と方法を整理し一覧することで、どこをターゲットにし、何を明らかにしたらよいかの基本イメージをもつことができる。 | ||
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【図表】 決済市場における顧客・分野別の分析・評価項目と方法一覧 | |||
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(注) | 「①~⑤」:収益基盤を決定する5要素。 | ||
(出所) | 日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター作成[2003年6月] | ||
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▼▼▼ ICカードを用いた決済・認証等事業の検討例 ▼▼▼ | |||
● | 実際にICチップを技術基盤とした決済PF事業の市場について具体的に分析・評価を行う。 | ||
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【図表】 ICチップ利用PFサービスの市場と評価項目 | |||
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(注) | 「ETC」:Electronic Tall Collection System(自動料金収受システム)、「UIM」:User Identity Module、「CAS」:Conditional Access System(限定受信)のこと。 | ||
(出所) | 日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター作成[2003年6月] | ||
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▼▼▼ 競合他社の抽出(ICカード分野での競合他社の例) ▼▼▼ | |||
● | ICカード分野で代表的なNTTグループとソニーグループがマルチAP-ICカード分野において競争を行う際のドメインごとに評価を行う。例えば、カード運用管理システム、ICカード(カード、チップ、組立)、リーダライタ、カード発行といった区分でポジショニングすることもできる。ここでは、「規模の経済性」に加え、各分野での上流域から下流域までの垂直統合にもつながる「範囲の経済性」をいかに発揮できるかがポイントであろう。 | ||
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【図表】 ICカード分野での競合他社の例 | |||
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(注) | 「範囲の経済性」:複数のサービスや事業を同時に、多角化した企業の内部で行う場合のコストの方が、それら事業を別々の企業が担当した場合にかかるコストの総和よりも低くなる現象などのこと。 | ||
(出所) | 日本総合研究所作成 ICT経営戦略クラスター作成[2003年5月] | ||
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▼▼▼ 収益モデル5要素における競合他社比較 ▼▼▼ | |||
● | NTTグループと例えばソニーグループとの比較においても、ICカード分野における収益基盤の5要素の観点でみると、顧客ターゲットや当該市場・競争ステージによって、提供するバリューや差異・持続化要素は異なってくる。 | ||
◇ | 事業ドメインの拡充には、それまでに形成した基盤・レバレッジ(てこ)を機能できるかがポイントとなる。 | ||
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【図表】 収益モデル5要素における競合他社比較 | |||
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(注) | 「CLIE」:ソニーが発売するPalm OS搭載PDA。「NFC」:Near Field Communication。 | ||
(出所) | 日本総合研究所 ICT経営戦略クラスター作成[2003年5月] | ||
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