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高橋進の主張

脱炭素に不可欠な社会改革の工程表

2020年12月25日

脱炭素社会の実現に向けて、政府はグリーン成長戦略を策定している。戦略を2050年の温暖化ガス排出量実質ゼロに向けた工程表と位置付け、洋上風力、水素、EVなど14分野を設定し技術開発を進めるという。長期にわたる技術の開発・実証に取り組むため、政府は今回の経済対策ですでに2兆円の基金の設置を決めている。日本もいよいよグリーン化に向けて踏み出すことになる。

ただし、気になるのは、今回の戦略で新技術の開発にばかり焦点が当たっているが、これで確実に脱炭素の筋道が描けるのかということである。新技術があれば、省エネや太陽光発電など既存の技術活用の努力は必要ないということだろうか。そもそもエネルギーや電力など供給側の技術が強調されているが、需要側の技術開発やシステム改革も必要ではないのか。

さらに、政府内では、環境省が中心になって「地域脱炭素ロ―ドマップ」を取りまとめている。ここでは、エネルギーの地産地消、太陽光発電拡大のための屋根貸しや、EVのカーシェアリングなど、より社会のシステム改革に重点が置かれている。

これらはどちらも脱炭素に向けた工程表であるが、工程表がいくつもあっていいのだろうか。縦割りを克服して、全体をカバーする工程表が必要なことはいうまでもない。

チェアマン・エメリタス(名誉理事長)
高橋 進 Susumu Takahashi

経歴

  • 1976年一橋大学経済学部卒業
  • 1976年 ㈱住友銀行(現三井住友銀行)入行
  • 1990年 ㈱日本総合研究所調査部主任研究員出向
  • 1996年 同 調査部長/チーフエコノミスト
  • 2004年 同 理事
  • 2005年 内閣府政策統括官(経済財政分析担当)
  • 2007年 ㈱日本総合研究所へ副理事長として復帰
  • 2011年 同 理事長
  • 2018年 同 チェアマン・エメリタス(名誉理事長)就任(現在に至る)

政府職務等

  • 内閣府 規制改革推進会議 委員 兼 議長代理(現在に至る)
  • 内閣府 休眠預金等活用審議会 委員 兼 会長(現在に至る)
  • 内閣府 沖縄振興審議会 委員 兼 会長(現在に至る)
  • 内閣官房 インフラ海外展開に関する新戦略策定に向けた懇談会 座長(現在に至る)
  • 出入国在留管理庁 出入国管理政策懇談会委員(現在に至る)
  • 横浜市 専門委員、新たな劇場検討委員会 委員 兼 委員長(現在に至る)
  • 内閣府 経済財政諮問会議議員(2013.1 ~2019.1)
  • 内閣官房 一億総活躍国民会議議員
  • 内閣官房 働き方改革実現会議議員
  • 内閣官房 人生100年時代構想会議議員
  • 内閣府 宇宙産業振興小委員会 委員 兼 座長
  • 内閣府 パラダイムシフトと日本のシナリオ懇談会、等
  • 法務省 外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策に関する検討会、「国民の声」を聴く会議、等

メディア出演(TV・講演)

2020年
  • 8/31(月)23:00~23:58テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」リモート生出演
  • 9/2(水)19:00~20:30 常陸大宮市商工会 於 常陸大宮市文化センター

著書

  • 『ワールドビジネスサテライト 再生ニッポン』(2008年8月共著)日経ビジネス人文庫

過去の定期執筆

  • 日本経済新聞月曜朝刊「週目点」
  • Nikkei Net「BizPlus」
  • 産経新聞「紙面批評」
  • SMBC日興証券ホームページ「高橋進の経済コラム」
  • 日本商工会議所「石垣」「高橋進の経済ナビ」、等
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