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高橋進の主張

~イノベーションと地域戦略~
2019年6月27日

日本の成長戦略を推進するうえで、Society5.0実現を目指す「生産性革命」の推進と、人口減少下での「人づくり革命」が重要な柱になることは論を待ちません。

ただし、これからの日本では成長の意味を問い直していくことも重要です。GDP成長率だけでは表せない社会の豊かさや人の幸せなどをどう考えればいいのか、どう伸ばしていくかといったことも考える必要があります。

デジタル革命は私たちの暮らしを豊かにしますが、他方で、格差拡大やデジタル・ディバイドを深刻化させ、社会の分断を招く恐れもあります。イノベーションのスピードを上げる施策と同時に、テクノロジーと人・社会との共存の仕組みを考えていくことも欠かせません。イノベーションが進めば進むほど、人間の持つ個性、情緒、感性、あるいは人と人とのつながりを育て、社会の多様性を確保することが、より重要になってくるのではないでしょうか。テクノロジーはあくまで個々人の自己実現を助け、潜在能力を開花させ、あるいは様々な社会課題を解決し、新たな価値を生み出すためのツールであるべきです。

そうした観点に立って改めて日本の成長戦略のあり方を考えると、デジタル革命を加速させる施策の一方で、個々人の個性を伸ばし、感性を豊かにする初等・中等教育、地域の持つ伝統や多様性を活かす地域活性化策、コミュニティにおける人と人のつながりを再生することで地域社会をより良くする政策(ソーシャル・キャピタルの醸成)なども、戦略の重要な柱になります。

安倍政権は成長戦略の一環として地方再生を掲げていますが、地方の再生を考える場合にも、上記のような視点を織り込んだ地域戦略が必要です。地域(地方)が活性化することは日本全体が活性化することに直結します。この意味で「地方(地域)の再生なくして日本の再生なし」は決してオーバーな表現ではありません。

チェアマン・エメリタス(名誉理事長)
高橋 進 Susumu Takahashi

経歴

  • 1976年一橋大学経済学部卒業
  • 1976年 ㈱住友銀行(現三井住友銀行)入行
  • 1990年 ㈱日本総合研究所調査部主任研究員出向
  • 1996年 同 調査部長/チーフエコノミスト
  • 2004年 同 理事
  • 2005年 内閣府政策統括官(経済財政分析担当)
  • 2007年 ㈱日本総合研究所へ副理事長として復帰
  • 2011年 同 理事長
  • 2018年 同 チェアマン・エメリタス(名誉理事長)就任(現在に至る)

政府職務等

  • 内閣府 休眠預金等活用審議会 委員 兼 会長(現在に至る)
  • 横浜市 専門委員、新たな劇場検討委員会 委員 兼 委員長(現在に至る)
  • 内閣府 沖縄振興審議会 委員 兼 会長(現在に至る)
  • 内閣府 パラダイムシフトと日本のシナリオ懇談会(現在に至る)
  • 法務省 出入国管理政策懇談会委員(現在に至る)
  • 内閣府 経済財政諮問会議議員(2013.1 ~2019.1)
  • 内閣官房 一億総活躍国民会議議員
  • 内閣官房 働き方改革実現会議議員
  • 内閣官房 人生100年時代構想会議議員
  • 内閣府 宇宙産業振興小委員会 委員 兼 座長
  • 法務省 外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策に関する検討会、「国民の声」を聴く会議、等

メディア出演(TV・講演)

2019年
  • 7月 9日(火)21:15~21:30 日経CNBC「ヴェリタストーク」
  • 7月12日(金)15:00~16:30 東京商工会議所金融部会 於 丸の内二重橋ビル
  • 7月25日(木)14:10~16:10 西日本生産性会議 於 ホテルニューオータニ博多

著書

  • 『ワールドビジネスサテライト 再生ニッポン』(2008年8月共著)日経ビジネス人文庫

過去の定期執筆

  • 日本経済新聞月曜朝刊「週目点」
  • Nikkei Net「BizPlus」
  • 産経新聞「紙面批評」
  • SMBC日興証券ホームページ「高橋進の経済コラム」
  • 日本商工会議所「石垣」「高橋進の経済ナビ」、等

2019年

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