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Business & Economic Review 2009年7月号

【特集 世界経済危機と新たな金融システムの構築に向けて】
「百年に一度」の金融危機から学ぶ金融デザインの課題

2009年06月25日 早稲田大学大学院 ファイナンス研究科教授 大村敬一



目次

  1. 金融イノベーションと金融危機


  2. 金融イノベーションの落とし穴


  3. 金融機関のエクイティ


  4. 注目される流動性


  5. 政府部門の役割の増大


  6. 金融仲介機関の規制・監督

結 語

金融危機と呼ばれるものは、古くは、中世オランダのチューリップバブル、南海バブル、ミシシッピー会社バブルなどが知られているが、20世紀以降でも、1929年金融恐慌、S&L危機、ブラックマンデー、アジア通貨危機、LTCM危機…と枚挙に暇がない。ただし、これらの過去の金融危機の歴史は金融イノベーションの進化の歴史でもある。今回の金融危機は、その驚異的な金額、複雑な構図、数々のモラルハザード行為、いずれも興味深いが、金融イノベーションの進化の過程としてみたときに学ぶべき象徴的な問題を多く含んでいる。本稿では、その詳細にはこだわらず将来の望ましい金融システムのデザインの課題として、金融イノベーションの発展を中心に、特にリスクマネジメント機能に焦点をあてて議論したい。

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