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Business & Economic Review 2000年02月号

【PERSPECTIVES】
中南米経済・金融危機の概観

2000年01月25日 調査部 小川昭


要約

中南米諸国は、1998年夏以降、金融と実体経済の両面において危機的な状況に陥った。同危機は、各国国債の海外起債復活や株価上昇などに鑑みれば、現時点までに一応終息したとみられるものの、その余波は実体経済の低迷持続や不安定な国際資金フローという形で今なおくすぶり続けており、引き続き世界経済の抱えるリスク要因の1つとなっている。

中南米諸国は長きにわたり、発展途上国に共通する根本的な問題、すなわち生産力と資本蓄積の不足、および貧富の大きな格差に悩まされてきており、これが様々な構造問題として現れている。今次危機は、国際的な資本移動の激化によって引き起こされたものであるとはいうものの、構造問題がその背後にあったことは否めない。

ここでは、上記のような危機認識に基づいて、(1)危機の概要、(2)危機発生の直接の原因としての資本移動、(3)危機の背景としての、現在顕在化している構造問題、の3点について捉え、今後の危機再発の可能性について展望した。
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