Business & Economic Review 2003年08月号
【SYMPOSIUM】
企業の社会的責任-21世紀の新たな企業戦略
2003年07月25日 創発戦略センター
要約
日本総合研究所は、2003年3月25日、「シンポジウム企業の社会的責任-21世紀の新たな企業戦略-」を東京・経団連会館の経 団連ホールにおいて開催致しました。
第一部の基調講演では、一橋大学大学院教授の谷本寛治様から、「日本企業は社会的責任をどのように果たしていくのか」と題した基調講演を頂きました。現代社会を「グローバリゼーションが進展するなかで、企業評価の基準が変化しつつある時代」と捉え、そのなかにあって企業のなすべきことは、「その本業や目的を実行することで社会に貢献することである」というお話を頂きました。
第二部では、当社創発戦略センター上席主任研究員足達英一郎から、「日本企業がイニシアチブを発揮するために-CSRアーカイブスの目指すもの」と題した提言を行いました。
続く第三部では、「新時代における企業価値とは」と題したパネルディスカッションを開催致しました。経済同友会の研究会「市場の進化と21 世紀の企業研究会」の座長を務められている斎藤敏一様からは、「本業で得た利益で社会活動を行うことも重要だが、本業自体が社会の役に立つことが大切である」とのご意見を、また、金融機関で実際に年金運用業務に携わられている金井司様からは「理念だけではなく実際の運用パフォーマンスをもたらすもの」としてのSRIについて具体的なデータを用いたご説明を、ベルギーのSRI評価機関で日本企業の調査を行われている佐久間京子様からは「CSR の項目は時代とともに変わっていく」というご意見を頂きました。
本稿に関するご意見・ご質問は、下記までお寄せ頂ければ幸いです。
<ソシオインキュベーションクラスター>
株式会社日本総合研究所創発戦略センター
電話:03-3288-4624(担当:足達英一郎)
電子メール:infocenter@csrjapan.jp
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