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今週末64回目の終戦記念日を迎えます。戦争を体験した方々の多くが高齢化する中、我々は、未曾有の悲劇と悲劇を生んだ歴史を学び、風化させない...

2009年08月11日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2009/08/11)
今週末64回目の終戦記念日を迎えます。戦争を体験した方々の多くが高齢化する中、我々は、未曾有の悲劇と悲劇を生んだ歴史を学び、風化させない努力を続けなくてはなりません。

第二次世界大戦では、日本で200万人を超す兵士と80万人の一般人の方々が命を落とされました。世界に目を向けると戦死者の数はこの10倍にも上るとされます。過去の戦争に至る理由を現時点から振り返り、時に批判することは可能です。しかし、現世代が当時より賢明になったとは必ずしも言えません。巨大な悲劇の入り口は今でも我々が足を踏み入れ得るところにあると考えるべきです。現に、この瞬間にも世界中のどこかで戦闘が続いていますし、先の大戦も小さな衝突が引き金になったのです。
日本について言えば、犠牲者が増えた最大の原因は、国民を見失い、一部の層の内輪の議論や価値観が優先されたからではないでしょうか。国として冷静な判断ができていれば多くの方々が救われたはずです。

終戦間近に戦闘に加わった方々の証言を聞くと、殆どの方々は戦争の行方を理解されていたのだと思います。戦地に赴いた方々の心の中には、日本の将来への想いがあったのでしょう。そうした気持ちを背負ったからこそ、戦後日本は東洋の奇跡とまで言われる復興を成しえたのだと思います。世界で最も恵まれている我々の生活基盤がその延長線上にあることを忘れてはなりません。

60余年前、命を落とした多くの方々の霊に祈りを捧げ、その方々が残した声に耳を傾け自らを戒めたいと思うのです。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]美しい日本を次世代につなぎたいものです。
(今回の写真は次男が撮影しました)
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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