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7月17日、イギリス大使館の寛大なご協力を得て、同大使館ホールで、PPP分野を中心としたリスクマネジメントのセミナーを開催しました。

2009年07月28日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。(2009/07/28)
7月17日、イギリス大使館の寛大なご協力を得て、同大使館ホールで、PPP分野を中心としたリスクマネジメントのセミナーを開催しました。今年は日本でPFI法が制定してから10年目に当たります。この間、300を超えるPFIプロジェクトが立ち上がりましたし、公的分野の事業のコストダウン、契約形態、入札のあり方、などに多大な影響を与えてきました。1998年に日本で初めてのPFIの書籍を刊行した際、「PFIの分野そのものでの効果より、一般の公的事業への波及効果の方が大きくなるだろう」と述べましたが、PFIの効果は広い分野に波及したと思います。

一方で、PFIについては、既に何件かの破綻や契約破棄の事例が出ている、民間事業者にとって必ずしも魅力的な事業になっていない、といった問題も出ています。これらを解決するための一つの手段がリスクマネジメントである、と考えたのが今回セミナーを開催した理由です。リスクマネジメントが確実に行われていたら破綻や契約破棄に至らなかった事業も少なからずあるでしょうし、民間事業者の収益の低さはリスクテークとリターンが上手くかみ合っていないからだ、と思うからです。

当日は、150年の歴史を持ち、この分野でも高い専門性を有するイギリスのカーリー&ブラウン社のプレゼンテーションを中心にセミナーを構成しました。彼等の話の中には、10年を経てもまだまだ学ばなくてはいけない、と思うことがたくさんありました。逆に言うと、その分だけ、日本の公的事業には改善できるチャンスがあるということです。官と民の新しい関係が模索される中、魅力ある事業の立ち上げに力を入れていきたいと思います。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]当日は数十人の方が参加され、6時間にわたるセミナーを熱心にお聴きいただきました。
 ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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