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小中学校の学習指導要領が見直されて、ゆとり教育からの脱却が図れるようになるそうです。

2008年02月19日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2008/02/19)
小中学校の学習指導要領が見直されて、ゆとり教育からの脱却が図れるようになるそうです。ゆとり教育はこの10年間で最も誤った政策の一つであったと思います。資源を持たない日本にとって最大の資産である人材の育成基盤を歪めたからです。今や公教育に対する信頼は大きく低下し、高校以下の子供を持つ多くの家庭が経済的に大きな負担を背負い込むことになりました。ゆとり教育の間違いは学ぶことの段階を見誤った点にあると思います。勉強であれ、スポーツであれ、さらにはビジネスであれ、将来のために最も大切なのは基本的な知識や動作の習得です。大きく成長するには、個性を活かすことが必須ですが、それも基礎があってのことです。

どんなに工夫しても基礎作りには、一定レベルの繰り返しと詰め込みを避けることはできません。大切なことは、基礎作りと個性を発揮する時期を間違えないことと、基礎作りの段階で個性を潰してしまわないことです。間違っても、繰り返しや詰め込みと無縁で基礎ができるという誤解を与えることではありません。そして、長い人生を考えれば、高校までは間違いなく基礎の習得段階なのです。そこで個性を失わないために必要なのは、基礎作りの大切さを理解してもらうことと、単調な習得作業とは別のところで心の触れ合いを作ることではないでしょうか。また、その際には、学ぶ側に何が求められているかを共有することも大切だと思います。

アジア諸国の台頭、人口減少、等、日本の将来を取り巻く環境には厳しいものがあります。そこで最も大切なのが教育であることは論を俟ちません。将来に向けた日本の教育基盤の再生が始まることを期待します。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上]17日は第二回目となった東京マラソンが快晴の下で開催されました。
大変な数の参加者でしたが、応募はこの5倍もあったといいます。
苦しいのにもかかわらず、これだけ多くの人がマラソンに参加するのは何故でしょう。
毎週末は10kmのランニングを続けています。今は一番寒い時期なので、ウォームアップスーツに軍手のフル装備です。

 
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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