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10月28日に上海市で開催されたIBLAC(International Business Leader's Advisory Council)という会合に陪席する機会がありました。

2007年11月06日 井熊均


「創発戦略センター」所長の井熊均です。 (2007/11/06)
10月28日に上海市で開催されたIBLAC(International Business Leader’s Advisory Council)という会合に陪席する機会がありました。上海市長を囲む世界のトップ企業の経営者によるアドバイザーの会合です。話には聞いていたのですが、その内容には大変驚きました。世界中見回しても、これだけの企業のトップが何十人も超多忙のスケジュールを調整してアドバイスに駆けつける都市はないでしょう。それだけ、中国、その経済的な中心である上海市に対する注目度が高いということです。

中国に対しては環境汚染、格差、食品安全性等、様々な問題が報道されていることもあり、国内では悲観的な指摘を聞くことが少なくありません。日本が何十年もかかって経験した、高度経済成長、規制緩和、競争原理の導入、等々が一気に進められているのですから、色々な問題が起こるのは仕方がありません。一方で、問題解決に向けた対策が急激に図られていることも確かです。例えば、数年立つと上海市の地下鉄の総延長は東京を越えることになります。大気汚染と渋滞もかなり改善されるでしょう。

経済的に見ると、13億の人口を擁する中国は、沿岸部の商業、金融、生産機能に加え、巨大な開発余地のある後背地を抱えます。人口だけで言えば、欧米、日本、東南アジアに匹敵する規模です。我々が直面しているのは、かつて経験したことのない市場と社会が立ち上がっていく現場なのです。だからこそ、世界の企業トップも中国から目が離せないのでしょう。経済、環境問題、等、当分の間、この国で何が行われるかを見逃す訳にはいきません。
[ Ikuma's Photo ]
[写真上・下]IBLACの会場です。
  ※メッセージは執筆者の個人的見解であり、日本総研の公式見解を示すものではありません。
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