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抜新領異 以照後世 創発戦略センターが掲げた新しいビジョンです。
2007年09月26日 井熊均
| 「創発戦略センター」所長の井熊均です。 （2007/09/26) | |
創発戦略センターが掲げた新しいビジョンです。抜新領異は中国の故事に由来し、「新しい意味を引き出し、独自の見解を打ち出す」ことを意味します。新しいビジネスや活動を生み出すことをミッションとしてきた創発戦略センターの活動理念そのものと言えます。 以照後世は故事成語の類ではありませんが、活動の目的を示すものです。個人としてのやりがいや努力は是とするものの、我々の活動の究極の目的は後世に健全な世の中を継ぐことにある、という意味を込めたものです。 人類の平和のために経済的な発展が必要なことは否定しません。しかし、利己に陥れば、どんな成功もその意義は曇り、本来の目的とは相容れないものになってしまう恐れがあります。 新しい技術開発はこれまで夢だと思っていたことを実現します。しかし、開発という行為が過度の楽観論や傲慢に陥れば、現状を反省する気持ちを鈍らせることにもつながります。 人類の本質的な存在意義が前世代から受けたものを後世に継ぐことにあるのは否定のしようがありません。しかし、周りを見れば、例えば、我々の配慮のない活動が故に信じられない数の生物種が絶滅してきた歴史があります。それは巡り巡って、種としての自らを苦しめることにつながります。悠久の流れの中にある一存在としての謙虚さを持ってこそ、あらゆる知性は存続し得るのだと思います。 彼岸に手を合わせ、改めてそのことを確信しました。 |
